先日お約束しました大きなテーマです。


野村は数万人のシューズフィッティングをしてきましたが、女性の7割は外反母趾または予備軍です。それほど悲惨な状況なんです。


最大の原因は当事者の無頓着とシューズ業界の無知と意識欠如だと思います。


ちゃんと考えれば、あんなつま先の細いシューズに足をギュウギュウ押し込んだらトコロテンで外反母趾の一丁あがりですね。


判りやすく説明しますね。


人間の足には縦方向と横方向にアーチがあります。これは何千年の間2足歩行を完成させるために進化が作り上げた非常に大事なシステムなんです。踵で着地した後、つま先へ抜けるまで、そのスプリング機能により衝撃を吸収しその反発で推進力に変えています。

ところが、ハイヒールなどを履いていると、常に前足部に圧力が掛かり中足部のアーチが落ちてきて船底の様に本来一番高くなっている部分が一番低く落ちてしまいます。

この状態を開帳足といい足の指が広がった状態になります。

指は扇の様に内外へ広がろうとしているのに、履いているシューズが先細りですと指は圧迫を受け巾着のように絞られてしまいます。足の骨(中足骨)の広がろうとしている方向と指先の方向が逆になるため繋いでいる関節が出てくるんです。


女性に多いのはホルモンの影響で腱が緩みやすいそうです。

よく「私は先天性だから仕方がない。」と言われる方がいます。

んな事ありません。対策はあります。


明日はその対策編です。