いよいよ来週は東京マラソンです。

今や国内屈指の人気大会になりました。

大きい大会になるとスポーツメーカー各社はシューズの装着率を調査します。

ランニングシューズのシェアーは各経済研究所などでメーカーからの出荷数や販売店などの実績をベースに発表されています。

しかしスニーカーなどのカジュアルシューズとの棲み分けが難しく、泥臭いですが各メーカーは、昔から純粋にスポーツギアとして使用されている大会での調査を行います。

ここ十年以上アシックスが首位を独占していますが、約十年前その地位を揺るがしたメーカーがありました。

ナイキです。

ご存知エアマックスブームが社会現象です。

スウォシュ(ナイキのマーク)が入っていれば何でも売れました。

当時、日本のマーケットが注目されていた事もあり「迅・速」のロゴを配したレースモデルとして「ストリークシリーズ」が発売されましたが、それさえもカジュアル嗜好の若者が買いあさり、ランナーが欲しくても手に入りにくいシューズでした。

このシューズは当時ナイキが開発したズームエア(薄型のエア)を売りにしていましたが、何より日本人の足型を調査してラストを成形していたため、足に吸い付くようにフィットしたすばらしいシューズでした。

古いラスト(足型)を使っていた日本のメーカーより圧倒的に日本人に合ったシューズでした。

それだけにお店での販売も当然ですが、ストリークシリーズの人気は目覚しいものがありました。

事実、何機種もあるターサーシリーズをたった一機種でお店の販売数を上回っていました。

しかし極東の小さな島国の実績ではモンスターナイキは満足しません。

当時のカジュアル販売の売り上げが圧倒的であったために、意味の無いモデルチェンジでストリークもワールドワイド化され、骨抜きのシューズに変わって行ってしまいました。

もしナイキが本気でこのシリーズを続けていたら来週のシューズ装着率調査ではA社でなかったかもしれません。

もう一度復活してもらいたいです。

※東京マラソン前日開催の「ランニングシューズセミナー」募集終了いたしました。 ありがとうございます。