シューズマスター野村です。

先日、NHKで
「八甲田雪中行軍遭難事件」を見ました。

猛吹雪の八甲田山を縦走するという
無謀な訓練で約200名の兵士が
遭難した事件です。

原因は色々あります。

綿素材の衣服で汗が冷えて
低体温症になったこと。

さらに猛吹雪の中で右往左往したことで
体力を失った事などが大きな原因でした。

ご存じのように青森は地吹雪という猛烈な吹雪により
いわゆるホワイトアウトで自分の位置はもちろんですが
目標が見えないことで真っ直ぐに進むことができません。

これを「リングワンダリング」というそうです。

例えば目隠しをして予め確認した目標物に向かって歩いても
どんどん左方向に曲がっていき最後は元の位置に戻ってしまいます。

こんなイメージです。
BlogPaint

富士の樹海で迷って歩き続けていると
知らず知らず元に戻ってしまう話も同じです。

日頃の生活で考えてみると、

例えばあなたが普段走っているランニングコースは
左回りになっていませんか?

知らず知らずのうちに走り易い左回りを選んでいます。

陸上競技場のトラック、スケートリンク、皇居ラン
全て左回りになっているのも同じです。

サッカーボールを蹴るときに左足で踏ん張って
右足で蹴るのも同じです。

これは左右の脚にそれぞれ役割があるからです。

左足・・・軸足(バランスを取る足)
右足・・・利き足(力を出す足)


利き足は力を出そうとして外側に振りかぶります。
判り易くいうと右腰が外側へ開きやすくなります。

一方、軸足である左足はバランス維持をしようとして
力が入り逆に可動域が狭くなっていきます。

つまり自然と左方向に曲がっていきます。

もちろんランナーご自身は普通に真っ直ぐ
走っているつもりです。

というか「脳」が真っ直ぐ走っているように
イメージさせているからです。


単純にその方が「脳にとって楽」だからです。

でもその差がどんどん大きくなると体が悲鳴を
あげてきます。

これが故障の要因です。

対策は・・・?

一杯ありますが・・・

そうです。

今までの逆をやってみることです。ww

シンプルです。